スカッシュアジアカップ-Japan 2026 中止について
昨日より開催予定であったスカッシュアジアカップ-Japan 2026は、会場の問題により大会直前で中止となりました。
本大会は、単なる国際大会ではなく、今後開催されるアジア大会へ向けたテスト大会という意味合いも持つ非常に重要な大会でした。
日本国内で国際大会を開催し、海外選手を迎え、日本スカッシュ界としての運営力や発信力を示す機会でもあったと思います。
まず初めに、ここまで大会準備に尽力されていた日本スカッシュ協会関係者の皆様、実行委員の足立様、吉永様をはじめとする現場スタッフの皆様に、心より敬意を表します。
特に日本のスカッシュ界は、多くの場合、限られた人数と熱意によって支えられています。
大会運営には想像以上の時間、労力、責任が伴います。
だからこそ、今回のような形で大会開催が叶わなかったことについて、現場で準備されていた方々の無念は非常に大きいものだったと思います。
また、施設の安全面を考慮した上で開催を断念した判断自体については、やむを得ないものであり、選手・観客・関係者の安全を最優先した決定として尊重されるべきであるとも感じています。
スカッシュアジアカップ中止についての日本スカッシュ協会会長からのメッセージはこちら:https://squash.or.jp/news/22444/

Greetings所属選手について
Greetingsからも多くの選手が本大会への出場を予定していました。
選手によっては、学校や仕事を休んだり、海外遠征前にこの大会出場に向けてスケジュールを調整して、準備を進めていました。
当然ながら、中止を聞いた際の落胆は小さくありませんが、今回は名古屋開催であったため、海外遠征などと比較すると、移動を含め、選手への負担は比較的限定的でした。
今回は、素晴らしいグラスコートを擁した会場で、そして若手がシニアの大会に日本代表として出場する予定ではありましたので、非常に残念ではありますが、不幸中の幸いだったとも感じています。
むしろ、練習のみではありましたが、素晴らしいグラスコートの環境で練習させてもらえたということは、アジア大会への夢を膨らますという意味合いでも選手にとっては貴重な経験になったことかと思います。
海外選手・海外関係者への影響
今回、特に大きな影響を受けているのは海外から来日していた選手や関係者の皆様だと思います。
日本開催の国際大会であり、さらにアジア大会へ向けた重要なテスト大会という位置付けであった以上、日本スカッシュ界としての信用や期待も背負う大会でした。
もちろん、行政や主催者側による補償対応などはすでに検討されていることかと思います。
しかし、国際大会においては、お金だけでは回復できない「信頼」という側面もあります。
この出来事によって、日本スカッシュ全体の国際的な信用や印象に少なからず影響が出てしまう可能性は否定できません。
だからこそ、今回の件を単なる“事故”として終わらせるのではなく、日本スカッシュ界全体として真摯に受け止める必要があると感じています。

今後の日本スカッシュ界について
現在、スカッシュは2028年のオリンピック競技化という歴史的な転換点を迎えています。
それに伴い、
- 注目度
- 競技人口拡大への期待
- 強化活動
- 国際大会開催
- 資金規模
など、以前とは比較にならないほど環境が大きく変化しています。特に協会の資金規模については、大幅に増加している背景があり、Greetingsの選手たちも、その恩恵を受けている部分は非常に大きく、強化環境が改善していること自体には感謝しています。
ただその一方で、今回の大会でも耳にしたのは、
「現場を実際に動かす人手が足りていない」という課題です。
これはスカッシュ界に限った話ではありませんが、競技の成長スピードに対して、運営体制や人材育成が追いついているのかという点は、今後さらに重要になっていくと思います。
特に2032年以降、スカッシュが継続してオリンピック競技として採用されるかはまだ分かりません。だからこそ、今後数年間は、日本スカッシュ界にとって非常に重要な期間になるはずです。
今回の件をきっかけとして、
- 運営体制
- 人材確保
- 国際大会対応
- リスク管理
- 情報共有
などについて、競技全体で改めて見直しが進むことを願っています。
最後に
今回のスカッシュアジアカップ中止は、多くの選手、関係者、海外選手、スタッフにとって非常に残念な出来事でした。
しかし同時に、日本スカッシュ界が今後さらに成長していくために必要な課題を浮き彫りにした出来事でもあったように感じています。
Greetingsとしても、単に競技成績だけを追うのではなく、日本スカッシュ界全体の発展に少しでも貢献できるよう、引き続き活動していきたいと思います。
そして何より、9月に開催されるアジア大会本番が、安全かつ素晴らしい大会となることを心より願っております。


